伝承「木の語り部」

第四回 集中力、和気あいあい(船舶の部屋は木材をふんだんに使用しているその理由)

木材と人は大変相性が良い、仲が良いというお話をします。色々な素材の上に手を置いて、血圧と心電図をとってみますと、木材だけは万人が、例え木はあまり好きではないよという人でさえも、血圧が降下し、心電図も落ち着いてくるという実験結果が出ております。昔から、船員の居室は、必ず木材で造るという風に言われております。木材でないと、長い航海中に、喧嘩沙汰が起きるそうです。また、学校を木造の校舎にしたら、子供達も先生方も生き生きとして、いじめや不登校が減り、インフルエンザによる学級閉鎖が半減したという調査結果も出ております。このように、木材は私達人間を大変元気にさせます。リラックスさせます。和ませます。そういう力を持っているようです。つまり、私達人間と木材は、大変相性が良いのです。神様は、木と人間を兄弟のように、身近におつくりになったのかもしれません。20世紀は石油の時代、石油化学製品の時代でした。「衣食住」といいますが、衣、食も住も21世紀は自然素材にかえります。何故って私たちはやっとその事に気付いたからです。
家を単なるものではなく、住む人の環境として、捉えることが大事なんです。住まいは私達にとって、最も身近な環境です。住まいは、家族が憩う場であり、休む場です。「休む」という字は人が木に寄り添っていますね。私たち人間は、大昔から木の側でこそ、休めるのです。

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